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この日だけ12月 21日 土 .
右の人が合唱に参加する第九を聞きました。舞台袖の二階席、指揮者や合唱団の細かい表情やしぐさまで丸見えの砂かぶり席です。

これまで「指揮者って楽器も弾かないのに何故リーダー的に扱われているのだろう」という認識だったのですが、今回、素人合唱団入り大混成オケを大統率していることを目の当たりにし、ようやく指揮者はちゃんと全体をきちんと監督してるんだってことがわかりました。



(*2020年、一部文章に修正を加えました。)

さて本番でしたよ。

白ブラウスと黒ロングスカートというのが指定の衣装です。わたくしは「女学生ふう」をコンセプトに白綿シャツ+黒プリーツスカートでまとめましたので、調子ぶっこいて「おさげ髪」で舞台に上がりました。堅いこと言うんじゃねえよ祭なんだからよ。

健さんの指揮はもう超超超歌いやすかったです。合唱の部分は一緒に歌ってくれるし(棒だけだとずれがちなのだが口動かしてくれると安心)、オケとずれたらはいこの楽器に合わせてねをしつこく言うし、ちゃんと合えばにっこり笑ってオッケーを出すわけです。で入りづらいところは4小節前から「よーん、さーん、にーい、いーち、はいここっ」と合図してくれるので何も考えずに歌えるわけです。念のため言っとくとこれらは当然オケの指揮もしながらやるわけです。

4楽章しか聴けませんでしたが、譜面に忠実できびきびした第九でありかなり好きなタイプのベートーベンでした。でも自分みたいなのが足を引っ張っているかと思うとなさけなくて歌うのやめたくなります。

クラオタというか音楽全般オタのビハインドザマスクさんとその同居人のぶんちゃんという人にかんそうを聞いてみました。お前は合唱をやる気があるのかと小1時間問い詰められるかと思いましたが、「ぜんぶ暗譜で指揮していた」「しかもミスがなかった」「オケの人弾きやすそうだった」「あんな親切な指揮者いません」「ずれ直し力がすごい」「たぶんほとんどリハーサルなしだろうけど」「いやー見どころたっぷり」とか言って楽しそうでした。この人たちは観客のプロなので、京響の実力とか、み江さんみたいのが混じってるアマ合唱団のレベルがどんなもんかはわかってますから、ずれまくったり音外しまくったりはアタリマエで、その上で指揮者がどこまでがんばるか、を観察して楽しんでいるらしいです。素人合唱聴かせて申し訳ないと思っていましたがこんなに喜ぶんだったらチケットまけてやるんじゃなかった。

この手の市民第九の客層と満足度との関係は以下のようになると思われます。
・家族や知人が出ていればブラボー→満足度◎
・多少聴く耳がある→満足度△
・観客のプロ→指揮による

健さんは合唱団の女の子には髪形がカワイイと言われ、左の人とぶんちゃんにもれなく萌えられ、やはり外見で得をしているのではないかと思いました。もちろん合唱中脳内になんか出していたわたくしは超超超ラブです。ken-san.tvとか取ってファンサイト作ろうかな。

とりあえず来年の衣装は「女教師ふう」で逝きたいと思います。サリバン先生とかそういうやつね。