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2012年 3月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 |
3月 15日 木 | ▲ . |
京都にいます。ぽむアジトに居候です。もう一週間います。なかなか仕事が終わらなくて、戻るのが伸び伸びです。 ところで、いま慌てて進めている仕事とは別に、先日「ケンチクナイト」の放置された資料を漁り、ム−ビーをつくる、というワークショップをしました。なんでもかんでも捨てずに取っておいたおかげで(放置していたとも言う)10年前に行ったイベントの様子をとらえた映像や写真がいっぱい出てきました。それらをまとめ、4分ほどのムービーにしました。そして、当時のレシートを元に再現したケンチクナイトおでんやケンチクナイトカレーを食べながら「ケンチクナイト2012を考える非公開市民ワークショップ」を開催。東京・金沢ともskypeでつなぎ、話をふくらませていただきました。企画が固まっては(全く)いませんが、いろいろなアイデアが……。顛末はこのtogetterまとめを参照するとよいです。2年の歴史を遡ることができるまとめです。10年の歴史を遡るムービーは以下をご覧下さい。 以下、youtubeに載っけた解説より転載。 ケンチクナイトは、ぽむ企画(http://pomu.tv/)の主催により2002年3月16日、京大吉田寮食堂で行われたオールナイトイベントです。2012年、10年ぶり二度目の「ケンチクナイト」開催をもくろむぽむ企画は2012年3月、2002年の記録をひもとき、「プロモーション映像」をいまさら制作。現在建築や情報などさまざまな分野で活躍する出演者たちの10年前の生の声を伝える、貴重な資料となっています。制作:もりむらよしひろ(@orihihs0y)、ynbr/pnch (@ynbr)、ぽむ企画 (2002年当時のウェブサイトの紹介文より) 【建築】×【映像】=【ケンチクナイト】 Q ケンチクナイトって何ですか? A 建築×映像のイベントです。近年建築の分野では、プレゼンテーション方法として「動く映像」を用いる機会が多くなり、こうした映像表現を得意とする作家も現れてきました。一方VJやゲーム、CG、Webデザインといったデジタルデザインの世界で建築畑のクリエイターが活躍することも増え、空間感覚を生かした独自の世界を作り出しています。ケンチクナイトはこれら"建築"と"映像"の分野をトランスする作品に焦点をあて、お酒を飲みながら気楽に楽しもうというものです。 Q 出演するアーティストはどんな人ですか? A 今回は建築を専門に学んだ人たちを中心に集まってもらいました。学生だったりグラフィックデザインの仕事をしていたりと立場はさまざまです。 【TIME TABLE】 21:30 OPENING LIVE WARSMAN ながさわ+ぽむ企画 / VJ 22:00 000STUDIO simulation / はこだて未来大学 / ナラティブ・ハンド / GINGA 22:30 田中浩也 多次元フォトコラージュ / 4 Dimentions / spacetimedesigns 23:00 日埜直彦 / DJ cocomad / VJ 24:00 ぽむセレクション アトリエ・ワン『踊る建築』『ペットアーキテクチャー』 石田靖『まちののりもの』 24:30 wtnv リズムエンジン / Fire Fly Family / 携帯電話で光る服 25:00 photon marim / VJ voyage / DJ 26:00 角田哲也 / VJ 中原 淳 / DJ |
3月 3日 土 | ▲ . |
日経新聞のウェブに「津波は対抗せずやり過ごせ 名取市・閖上の箱舟構想」という記事が出たのでそれに反応してブログ……じゃなくてブログかぶれ日記を書きます。 この”箱舟構想”のもとになっているのはSAKO建築設計工社の迫慶一郎さんが発表されている「スカイビレッジ構想」です。絵や映像はこれまでもたまに見かけてはいたのですが、名取市の佐々木市長がここまで迫さんの案に前向きだったとは……。(以下ちょっとだけ引用) "市長が切り札の1つとして考えているのが、船の「へさき」のような巨大な構造物を海岸に設置し、背後に配置した敷地が長方形の居住区を守るアイデアだ。 これまで、国や自治体は巨費を投じて各地に防波堤などを築いてきた。しかし、東日本大震災ではその防波堤が次々に打ち破られ、無力さを露呈した。 佐々木市長は新たなまちづくりで発想の転換が必要と判断。へさきを核とする構想を「津波に正面から対抗するのではなく、受け流す発想」と説明する。" この市長さんのコラムを見ても、たしかに乗り気のようです。 記事を読んで思ったのは「けっきょく絵なのかな……」ということ。ネガティブな意味ではなく、ここまで構造を明快に示した絵がある方が議論も活発になるだろうし課題も、そこに盛り込むべき知恵や技術も明確になるだろう、ということです。すでに記事に東北大学の越村先生のコメントが入ってたりしますが、津波荷重への対策も(まあお金はかかるんだろうけど)土木分野の知見からガシガシ盛り込まれまくるのでしょう。また提案では、産業もセットになってます。 ”構造物は3層からなり、最下層に漁港と水産加工施設を「内蔵」する。津波到来時にはコンクリート製の水門を閉じて漁港の出入り口を完全にふさぎ、漁船の流失を防ぐことができる。” そんな土木や水産の知見や技術が盛り込まれやすいことに加え、何よりこれは、ちまたで話題の「スマート的なるもの」がワラワラ集まってくるに決まってますよね。いろんなアイデアをいろんな人が盛り込むことができる土台として、よくできている気がします。 いっぽうで今の日本だと「スマートシティ」「スマートタウン」って構想自体はいろいろあるようですが、あんまりイメージが表に出て来ない感じです。そんな中で、こうあっけらかんと明快な絵を発表していける、というのが強みなのではないかと。私もあいのりしたい! と思える枠組みを明確に示すことが、いま有効な都市計画の提案手法なのかなあ、と思いました。 (でも「これつくりたい」という市長さんはいても「ここに住みたい」「ここで働きたい」ていう人はあんましいない気がする。そこがものすごい課題なのでは……) 以下引用 1分半のアニメーション「東北スカイビレッジ/TOHOKU SKY VILLAGE」 迫さん講演「未来のコミュニティをデザインする〜スカイビレッジ構想」 |