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この日だけ7月 26日 水 .
 『Hysteric』をみて、照れ屋さんな日本人に‘若い男女の狂気と逃避行’などという題材で映画が作れると初めて知りました。日本映画独特の湿っぽさがないのも不思議です。狂気の主人公役、千原弟も意外性ありつつよかったです。



(*2020年、一部文章に修正を加えました。)


 ユニット派批判で話題騒然(大げさ)の飯島洋一ですが、『室内』7月号に載ってた地下室に関する小咄のほうがおもしろかったです。ようするに「ヒトラーは地下室フェチだった。地下は光とか空気とかつまり自然を排除したとてもコワイところだ。」と言っていて、アタリマエのことなんだけどちょっとはっとします。

 建物の形を消すのが流行りなのでいろいろ地下に埋めたがる今日このごろですが、その際コワイ空間を作っていることをつい忘れませんか。わたしは忘れてました。外部環境に対しては存在感を薄くしているけど、そのぶん内部空間は一気に濃密になるわけで、そのことを積極的に捉えるアプローチはあまり聞いたことがないのです。いや現代けんちく嫌いのという先生がよく学生の設計に「地下にする必要があるのか」と突っ込んでるのを思い出したんですけどね。だから見方によっちゃこっちの文章も痛烈ないまどきけんちく批判です。んなわけねえって。