・同じピアニストでも、でかいホール向きの音を出す人もいればシアタータイプのほうが映える人もいる。
・客席の傾斜が急なホールとか馬蹄形ホールは、観客の立場からすると、他の客の反応が見えて温度が上がるからやりやすい。だから「見せる」効果は抜群だが、音は不均一になるから、演者が客席での聞こえ方に意識的でないと難しい。純粋に「聴かせる」ことにしか関心がないのであれば、高さのないシューボックス形のほうが客席全体に良い音を得やすい。
・オーナーはホールの色を明確にすべき。設計者はそのための最善の形状に命を捧げるべき。興行者は演者の特性に合わせてホールを選べ。演者はホールの個性に合わせて表現を修正する努力をしろ。
・だけどクラシック奏者は概して客席に無関心でサービス精神がなくて傲慢で、そもそも教育自体が……