ぽむ日記
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この日だけ3月 7日 水 .


以前T山先生の授業で、コルビュジェとライトというモダンのビッグ2が設計した都市計画をやりました。どちらも、緑いっぱいお日さまいっぱいに暮らしたいなあと言っている計画ですが、前者はとにかくビルを高くして解決を図った「輝く都市」であり、後者はとにかくだだっ広い土地に平たくのした「ブロードエーカー・シティ」です。授業の最後にT山先生は学生たちに尋ねました。「どちらかの街に住まなければならないとしたら、どちらを選ぶか。」すごーく簡単に言い換えれば、都市型か郊外型かという問いです。わたしはそんなの輝く都市が勝つに決まってるじゃんと思いました。けんちくの人は都市が好きで好きでたまらないのだと思いこんでいたからです。ところが結果は、5対11でライトの圧勝でした。郊外ファンの方が多かったのです。これにはたいそう驚き、「こはいかに。(これは、どうしたことか。)」と思っていました。

ところが先日、国道1号沿いの銭湯と焼肉屋をハシゴして謎が解けました。いずれもばかでかい駐車場がある徹底的な郊外みせです。銭湯は蒸風呂から露天風呂までフルコースが550円で楽しめるうえにお茶がタダです。サウナは朝日シネマぐらい広くて、寝転べます。とにかく快適です。焼肉屋のほうはなぜか靴を脱いで上がるのですが、これが床暖房なのです!ふだん喫茶店やめし屋では靴を脱いで椅子の上に正座するほど重度の冷え性のわたくしにとって、これは殺人的なうれしさです。カルビがゴム肉でもキムチが脳天しびれるほどの味の素味でもすべて許せます。郊外みせのなりふり構わないサービスはスバラスィーですね。これではみんな郊外に住みたがって当然です。って全然そういうことじゃないような気もします。