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5月 27日 日 | ▲ . |
よくぽむと飲み食いをする製菓会社マンのY松氏からメールが来ました。 −−−−−−−−−−−− 「蘭学ツアー」に参加しませんか? 徒歩26分、思索中心のツアーです。 <適塾見物> 京阪淀屋橋駅より徒歩10分。 適塾跡を見物し、諭吉について考える。 ユキチ。おもしろい名前だ。 <オランダ料理> 京阪淀屋橋駅より徒歩3分。 日本で唯一のオランダ料理屋OUDEKAAS(アウデカース)で食事。ドイツ料理とオランダ料理はどっちがうまいか(ドイツ人とオランダ人はどっちが賢いか)考える。 考えるまでもないか。 −−−−−−−−−−−− そこで昨日は、ぽむとY松氏とみきやん(本業・中学教師、副業・京大某研究室の秘書)の4人で大阪オランダツアーでした。 適塾は緒方洪庵の住居+全寮制学習塾のたてものです。一階はオモテの小部屋2つが教室、奥は居室。二階の小屋裏はいかにも「ザ・合宿所」といった趣の広い塾生部屋です。数十人の汗くさい男子がザコ寝していたさまが目にというか鼻に浮かびますね。一人一畳が割り当てられ、成績順に好きな場所を占有できるしくみ。出来が悪いと人に踏まれ放題というわけです。なかなか合理的ですね。柱は刀傷でボコボコになっていて、数十人のニキビ面男子が暴れたり切ったり刺したりしたさまが目に浮かびます。若者はこうして刃物の正しい使い方を学んでゆくのです。 タコ部屋の隣は、一冊しかない蘭語辞書が置かれていた小さな辞書部屋です。塾生はここで一冊の辞書を奪い合いながら夜な夜なオランダ語テキストを読んだといいます。しかしその襖ひとつ隔てた向こうが女中部屋なのはいかがなものかと思いました。考えなしなのかわざとなのかわかりません。 この施設にはなぜか清里のペンション(いや行ったことないけど)にあるような「訪問者ノート」が置いてあり、「めっちゃキレイ!」「カッチョエエ」「こんな家に住みたーい」など建物そのものを素直にブラボーする書き込みが意外に多く見られました。広さや状態は比べものにならないにしても、似たような家なら洛中には処分に困るほどあります。もうこの際くされ町家はきちんと直して風呂も冷暖房もつけて、高級タウンハウスのプレミアつけて貸し出す路線でいきませんか?マンションとは比較になりませんが、貧乏なあーちすとにマクドみたいな捨て値で貸すより余程儲かります。市場も広がるし町家の保存にはよろしいんじゃないでしょうか。 |