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この日だけ12月 5日 水 .


過去日記11月22日(木)

早起きをして尼崎に釣りに行きました。といっても仕掛けから何から準備してもらって、わたしはえさをつけて投げるだけです。空と海が広いところでした。風も雲もなくて、気持ちよかったです。同じ魚でも、比較的冷静な集団と、祭りの集団とがいるのはなぜですか。

連れていってくれたのは歴史研の同期で、グループに必ず一人はいる「先生」のあだ名で呼ばれる人です。先生とあだ名のつく人は一目置かれているの法則(われわれが勝手に作った)のとおり、この人はわたしが今までの人生で会った中でも5本の指に入る「根っからのクリエイター」で、気がつくと手が勝手に何かを作っているという種類の人で、しかも何を作らせてもプロみたいに完成度が高く、MKタクシーの車体イラストコンペに応募したら採用されて30万もらっちゃったりして、もちろん設計も大変にうまいのですが、建築もさっさと降りてしまい、休みが多いことで知られる天下のゆうめい企業系列のハウスメーカーで働きつつ、休日は釣り三昧という仙人みたいな暮らしを送っています。頭が良すぎる人という存在についていろいろ考えます。

大漁でした。先生の実家にお邪魔して刺身で食べました。カワハギの刺身うまかったです。大量の魚をさばいてくれてたくさんおみやげをもらいました。アジとサヨリは塩焼きにしました。ママカリは酢漬けにしました。

先生のご実家は阪急・雲雀丘 、大正時代の郊外住宅地です。この時代の住宅地らしく、陰翳と高い志に満ち満ちています。斜面に沿って家々が貼りついていますが、変な造成はせず山の形が丁寧に残されていて、各戸の敷地内に坂があったりします。道も山なりで複雑で、ジェットコースター級の坂道もあります。裏山は雑木林、沿道は桜並木で、春には山が薄桃色になるそうですよ。粋ですね。むかし各戸に義務づけられていた生垣も少し残っています。山の上からは梅田のビル群までが一望できます。ちなみに先生は卒論修論をこの地元の住宅開発史でお書きになり、そのテーマのおいしさに誰もが内心ズルイと思いました。

わたしは実家が釣具屋であるのとはあまり関係なく釣りがけっこう好きですが、誰かが連れていってくれるのを待っているのもつまらないので、ここはひとつ来年の目標として「一人で釣りに行く」を掲げたいと思います。釣りのやり方を覚えておかずをいっぱい獲るのです。そんで刺身でぐしぐし食うのです。しかしこれを達成するには釣りのやり方を学習するだけではだめで、やはり車がないといけませんね。幸い新居は軽自動車なら土間に入ります。なのでぜひ「ぽむカー」を手に入れるところから始めたいと思います。つうかその前に免許な。