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 10月 11日 土 |
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| その日は歴史研ドクター女子のKさんと鴨川河畔のかへで遅い昼めしを食い、わたしはそろそろバイトの時間なので出町柳駅、Kさんは大学に行こうと二人で賀茂大橋（地図中央のでかい橋）を渡っていました。ものすごい勢いで消防車３台と救急車１台がデルタ方面にやってきて、河合橋と書いてあるあたりで止まりました。しかし火事があったようには見えません。溺れている人がいるようにも見えません。消防隊員がばらばらと降りてきましたが、耐火服も着てないし緊張感もありません。付近にいっぱいいる厨の誤報の類と思いました。 ところが消防隊員はデルタから人払いを始めました。昼っからバーベキューをしていた学生グループ（かどうか知らないけどそうとしか考えられない）がすごい勢いで場所を変え、亀石で遊んでいた子供も追い払われました。バケツを持っている隊員もいます。消火訓練でもするのでしょうか。 すると橋の上で見ているわれわれに一人のオッサンが近寄ってきて、時刻を聞くのです。Kさんが携帯を見て教えてあげると、オッサンは「ヘリコプターが降りてくるんや。」と言いました。「鳥取から病人を運んでくるんや。」「えっなんで知ってるんですか？」「これこれ。」イヤホンで無線を聞いていました。バズーカ砲のようなカメラを提げていましたが、どっからどう見ても報道関係の人には見えず、無線おやじかカメラおやじのようでした。 「デルタにヘリが降りる」この不意の事態に胸が高鳴りました。すでに重たいカバンを地べたに降ろし見物する気まんまんです。早く仕事に行けオレ。（つづく） デルタ地図 デルタ写真 |
