ぽむ日記
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この日だけ1月 1日 金 .
あけましておめでとうございます。

きのうはぽむのアジトで年越しておりました。集まったのは

・ぽむ二人
・青年エイチ(京大大澤マサチ研・修論前なので余裕がないらしい)
・ゲスト一名(ここは毎年変わるらしい)
・キャット2匹(主人の奴は名古屋に帰ってしまったので取り残されたらしい)

という「帰りそびれた人々」。鴨とクレソンのお鍋(去年から定番の、失楽園で食されていたメニュー。うまい)に赤ワインにカマンベールや生ハムのオードブルという無駄にエロな食べ物をつつく会でした。「あ、紅白もう終わっちゃうね」「年賀状の図案どうしようか」「あ、いつのまにか年があけてるじゃん」とか、「朝生は姜尚中出るの!?」「出る出る」「ヤター!!(喜ぶみ江)」とかそんな風に、つとめて平穏に年越しておりました。

やがて年が明け、挨拶などが届く頃合いかとおもむろにメールをチェックしたところ京都の書店・三月書房さんが発行するメルマガ「三月書房販売速報」が目に入りました。開いてみると絶妙に年明けなタイミングながら、年賀の挨拶などではなく通常のメールマガジン。おめでとうの言葉の一つもなく、おもむろに、

「今年は8号しか発行できませんでした。」

という閉塞感漂う一行からはじまり、

「出版業界の景気は下降の一途で、この暮れにも、大明堂と青樹社の解散や芳林堂の池袋店売却が公表されましたが、自主解散される出版社や、自社ビルを売却して経営の立てなおしをはかられる書店のほうが、死んだも同然なのに倒産すらままならない多くの書店や出版社よりはまだましかもしれません。」

「うちの店も今年はやや売上げが落ちました。」

といった後ろ向きな、しかし興味深い内容に終始しておりました。

時節に左右されずに独自の発信を行う三月書房さん。信頼せざるをえません。



(*2020年、一部文章に修正を加えました。)