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この日だけ4月 18日 土 .
とにかく視聴率の高いサイト(ココココ)に立て続けにさらされて…という状況の山崎が挙式のために実家(島根)に帰っている。そして私は式に列席することなどはなく、むしろ身代わり的に店番をしているのでした。

この状況に備え、わたしは一冊の書物を買っておりました。数日前、とあるベストセラーと書いたそれは『負け犬の遠吠え』です。内容は、よく知られているとおり、世の中には子なし夫なし30代後半以降という負け犬と、そうじゃない勝ち犬がいて、その間には深く埋まらぬ溝があり…という女子の社会的立場を分析的に語るエッセイなわけだが、エッセイストという立場からはみ出さないように上手にキッチリ線を引いたスタンスが賢いと感じた。

ここ数日、他にもいくつか書物を。『Realizing Design』『レム・コールハース 行動主義』どっちも、『AXIS』などに書いてる女性ジャーナリストの著作で、TOTO出版からさいきん出たもの。おおざっぱにいえば、昔から知ってる建築家・デザイナーの仕事術レポート。おまけに二人とも名前は「ノリコさん」だ。共通点が多い。『Realizing Design』は日英対訳でビジュアルメインで、トクジンさんとか西堀さんとかの今に至る過程をインタビューしたもの。まとまってますがパンチが弱い。いや、たぶん行動主義と比べちゃうのがよくない。『行動主義』は帯に「おっかけ取材」って書いてあるくらいなので、超アツイ。文中では「コールハースのドキュメンタリー本をつくるにも、コールハースとのスケジュール調整がホントに大変で追っかけも一筋縄ではいかんのよ」ということが著者によってたびたび語られている。で、それが逆にコールハース像を浮き彫りにしているという…。小さくて、安くて、フルモノクロ。建築の本としては非常に珍しい。藁半紙みたいな紙でめちゃくちゃ軽い。字も縦書きでデカイ。かなり意表を付く構成で、コールハースがガンガン出してるビジュアルブックとタメをはる編集力を感じました。

業務日誌。

4/15(木)
あんまし覚えてないのですがふつうに一日ひとりで店番していたような気がいたします。

4/16(金)
超早起きしたので、洗濯や掃除を完璧にこなして、ちょっと生まれ変わった気分に。14時出勤。夜9時くらいまで。

4/17(土)
気づいたら昼の12時になってました。超遅刻してしまう。いろんなとこから着信履歴が。さいきんこんなことばかりしている。とても良くないといちおう自覚はしているのだけど。本がたくさん売れる。海外のお客さん多し。なかでも男女混合3人組が印象的、リュックにデジカメという万国共通の「けんちく君」ファッションに身をつつみ、「カーサの安藤特集はあるか?」と聞いてくる。得意分野!1も2も完備。いつも「申しわけございません」と謝ってばかりなのでちょっとうれしい。あとTOTO出版の、KAZUYO SEJIMA SANAAとか指名買い。彼らはのちに、ストックホルム大学の建築学部の学生さんと判明。なるほど、それでCKR設計の店にくるのか。そりゃあ日本の建築君も、いまニューヨークに行ったらヴィトンに行くよなぁ。




(*2020年、一部文章に修正を加えました。)