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この日だけ8月 5日 土 .


ネイル屋に勝負を挑むシリーズ その2

(あらすじ)「フィジーの海みたいな感じで」という思いつき丸出しの注文に、たぶん心の中では「はあ?」とか言いながらも見事な作品を完成させてくれたネイリストさんはプロだった。しかしネイリストってへんな言葉だ。

熟考のすえ、今回のコンセプトは「夏競馬」に決めました。青々とした芝生に8月の太陽がまぶしすぎて泣きたくなる、というかあまりに勝てなくて泣きたくなるイメージです。

しかしイメージしか用意してなかった前回とちがって今回は、「きみどり色に白のフレンチネイル」という基本構想まで伝えました。つまり要求を具体的にしたのです。そして薬指にはちょっと大きめの赤とゴールドのラインストーンをつけてほしいと言いました。私の中ではウィナーズサークルのつもりです。あほらしすぎて黙ってましたが。

ベースの色はネイリストさんと相談のうえ、品のいい偏光パールのきみどり色にしました。ところがそれは赤〜黄系が混じった彩度低めのきみどりであったため、冬枯れの芝生みたいに仕上がってしまいました。夏競馬というより「正月の京都金杯」という感じです。考えに考えた今回のコンセプトでしたがやや不発気味。これはこれできれいだし、といって自分をなぐさめる。そして客としての自分の要望の伝え方にも問題があったのだろう。と反省。次回に課題を残して終わる。

ところで先日いしかわという物理屋と話していたとき、何気なくこの「偏光パール」という語を用いたところ、即座に「それは偏光ではないよね」と指摘されました。さすが理系動物。誤謬や不正確を決して見逃さない。そして口に出さずにいられない。きっと同じことを言った(そして場をしらけさせた)ことのある者が全国に100人はいるであろう。そして偏光パールというものを知らなかったが知れば全く同じ反応をする者がその1000倍はいることであろう。私はそんな彼らが大好きである。だけどうっとうしい。