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この日だけ3月 6日 木 .
DOCOMOMOの見学会で「東京拘置所旧庁舎・旧舎房」(旧小菅刑務所)へ。昭和4年竣工。法務省営繕課(蒲原重雄)設計。新庁舎が完成して、こちらは役目を終えいまは空き家。だからこそ、得られた機会であるようだ。





実は外観だけなら小菅駅のホームから見える。知らなかった。



以下、見学メモ。
関東大震災で壊れた監獄を復興すべく生まれたもの。受刑者による施工で5年かけてできた。鉄筋コンクリート造の建築としては、初期のもの。坂口安吾が"萌えた"建築としても有名。安吾が惚れた理由は「ここには、美しくするために加工した美しさがいっさいない。」から。あわせて言及されたのが「工場と軍艦」。詳しく知りたいなら日埜さんの古いテキストを読もう。




たしかに外見は明快。なんだけども一歩中にはいるとモダニズムなのか、アール・デコなのか、アール・ヌーヴォーなのか、いろんな感じのデザインが登場します。震災復興でモノが無いのか、素材の使い方がユニーク。プアーな材料から生まれるリッチなデザインが楽しいです。木のハンパ材(?)をつかって、ふつうは石やタイルでつくりそうな模様を壁につけたり。さすが手づくり。いろんなデザインを施したのが、施工をした受刑者たちを飽きさせない工夫だとしたらすごい。もしかしたら、どっかに軽く施工者のアドリブも入ってるかも。


入り口。よくみると木製の仕上げ


扉。昭和四年って、生まれた年がかいてある


職員の部屋(だったかな)。壁のもようも木でできてる。

庁舎(管理棟)は保存。H22年10月末を目処に整備して、資料館などのつかいかたで一般公開も考えているとか。ざんねんなのは、旧舎房は取り壊されるとかで。それはそれはいろいろな有名な方が使われた歴史遺産のようですが。なおコンクリートの骨材にレンガ(!)が混じっているので、かなり脆いらしいです。


旧舎房。

帰り「聖橋」へ。復興局/山田守(1927年)。どうも足元が気になって。JR御茶ノ水駅に出てるアーチ状の橋脚。くぐってほしいのか、ほしくないのか。


むかしの人の身長にあわせた?にしても低い


橋との調和はとれている

「オペーク銀座」。妹島和世(1999年)。すごく好きなファサード。看板とショーウィンドーを単純なシステムで一体化。しかも上のほうの不透明な光壁と、下のほうのショーウィンドーとの間にフタをしてないのも面白い。機構まるみえ。






(*2020年、一部文章に修正を加えました。)

新年おめでとうございます。み江さんです。引きこもりですがお天道様のおかげさまで生きています。ありがたいことです。

引きこもりですが京都そつけいイベントに呼んでいただきました。ありがたいことです。至らぬ司会ですいません。岡部玲子(岡部幸雄の親戚)を見習ってコスプレとかも含めたもっと総合的なエンターテイナーを目指したいです。(まちがい)

卒計展のかんそう:
・つぶつぶしている
・京大生とそれ以外の区別がつかない
・サービス精神がある(展覧会として)

身体的に違和感のない単位を組み合わせて、関係性で成り立つ空間ていうテーマが流行ってるのはともかくとして、それよりもぱっと見て「あこれ京大生」とわかる作品がほとんどないことにびっくりしましたよ。京大生の作品から非定量性だのアジールだの、わけのわからない言葉が消えた。わかりやすい(ように見える)言葉しか使わなくなった。ひらがな多いし。人のこと言えないけど。

あと学生さんがけっこう村上春樹を読んでいる。ポワンとしたとらえどころのない感じを表現しているのがいいんだそうだ。しかも名せりふとかの話で盛り上がる。血肉になっているうえに周囲の人と共有している。ふつうそういうのはガンダムとかジャガーさんでやるもんじゃないのか。←自分の場合

いまどきのわかものは言葉との距離感で悩んでいるんじゃないか。という気がする。なんとなく。

ひさびさに外に出たので人生いろいろ考えた。打ち上げでは山本理顕さんと恋バナをしました。