ぽむ日記
 なるべく everyday
 使い方・リンク方法
ぽむ日記過去ログ
ぽむ日記サーチ
この日だけ5月 5日 火 .


誕生日祝いにファービーをもらいました。とてもきもいです。

しつこいですがドバイつづき。


ワールドカップの前々日にはナドアルシバ競馬場で開かれる毎年恒例の公開調教&朝食パーチーというのに行きました。かつては入場無料だったそうですが今はこんなご時世ゆえけっこうなお金を取ります。世界のゆうめいホースマンがそこいらをうろうろしている素敵な催しと聞いて、早起きして参加し、てんこ盛りビュッフェをむしゃむしゃしているところを日本のCS局に取材されたりしていると、5つぐらい向こうのテーブルになんと!王子様が降臨しました!!武豊です豊さんです素顔の豊さんです!!!海外でもさすがの余裕たっぷり豊さんは、コーヒーを飲む仕草も優雅で無駄がなく、黒いポロシャツの背中にも無駄肉がなく、王子様以外のものには見えませんでした。入場料5k円払ってよかったと思いました。

そのほかの時間はCSのドバイ競馬チャンネルを見たり着物にアイロンをかけたりして過ごしました。都市としての歴史が浅いドバイには観光資源がなく予想以上にやることがありません。現地のお金持ちと仲良くなれば石油の採掘現場とかアラブ馬の牧場とかに連れてってもらえたりするのかもしれませんが、一見の観光客が遊べるところは知れています。それならだらだらするかと思い砂漠リゾートに滞在したりもしたものの、とにかく宿泊施設全般が高い。トルコやモロッコなんかの近隣の観光国ならこの半額で同クオリティのサービスを受けられるんだけど。ドバイを観光先として選択する人はみんな何をしているのだろう。いや煽りとかじゃなくてほんとに。ブランドショッピングなら香港のほうが近くて便利じゃなかろうか。

買い物天国とか言われているドバイですが、私の中ではフィジーの次ぐらいに購買意欲をそそらない国でした。み江さんはよその国に行くと、価格交渉用の電卓を腰からぶら下げてまる2日はスークとかバザールを徘徊して、往路持ってきた荷物と同じ体積の布や石やじゅうたんや金属や乾物を買って帰るぐらいスークとかバザールが好物ですが、今回現地で購入したのは絵はがき5枚となつめやし5箱。以上。基本的に周辺国からの輸入品なので「ここでないと買えないもの」がないからです。仕方ない。スパイスに混じって乳香やサンダルウッドなんかの樹脂系の香料が固形で積まれている中東ならではのスーク風景を楽しんだだけで引き揚げました。貴金属店が100軒か200軒ぐらい並んでるゴールドスークにはかなり本気の臨戦体勢で向かいましたが、欲しいと思うアラビアンな装飾品は私のキャパよりへたすると2桁高いため、しっぽ巻いて退散しました。

ドバイのいいところを挙げるとタクシーの料金交渉が要らないことです。ほとんどがメータータクシーで、しかも大抵ちゃんとメーターを倒してくれます。「60」「ちょ、メーター使ってよ」「壊れている。60」「30ぐらいでしょ」「45?」「もう35でいいよ」「OK」「最初からそう言ってくれ(←日本語)」とかいうややこしいやりとりをしなくてすみます。

観光地と名乗るには無理があると思いましたが、今回の私のように何かの用事で訪れる人にとってはお金さえ出せば便利に過ごせるので、コンベンションとかイベントとかそっちの方面でがんばるといいんじゃなかろうかドバイは。と上から目線で思いました。



旧市街中心のクリーク。渡し舟30円。満員になったら出航。もっともドバイらしい風景だと思った


伝建地区。一帯がぜんぶギャラリーとかカフェとかゲストハウスの類になっている。とてもよくできたテーマパーク。半分以上アンダーコンストラクションだけど。

ちなみにバブリーな高層ビル地区は遠かったので近寄りませんでした。ドバイは意外に広かった。遠目に見えるビル群はたいがいアンダーコンストラクション。というか町全体がアンダーコンストラクションです。動いているのかいないのか。

あと極度にコスモポリタンなところはおもしろかった。アラブ人のほかにインド系アフリカ系東南アジア系が同じぐらいいて、もうどこの人だかさっぱり不詳の人たちもたくさんいて、少数だけど極東の人や白人もいて、街を歩いていてふと気づくと一瞬あれここどこだっけ、という経験が何度かあった。それは心が宙に浮くような不思議な感覚で、この都市のいちばんの魅力はこれかもしれないと思いました。