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この日だけ7月 21日 火 .


掲載誌。

建築ノートNo.07中村竜治さんページ担当。編集=桂、文=み江というぽむ企画未曾有の布陣で臨んだ総力戦。「代官山おしゃれピラミッドの頂点に君臨する仕事場」を図解するするつもりだったのにどういうわけか「須弥山とか蓬莱山とかムーミン谷とかにある工房の類」にしか見えなくなってしまったビジュアル群(構成桂)と、いろんな意味で深海の底をさらうような粘着5000字インタビュー(文責私)とのコラボ芸により、ほかの建築家のページは現実の東京で仕事してる感じが出てるのに、なんかここだけこの世の果てみたいな10pです。いや自分で言うのもあれですが結構おもしろいと思います。みどころは、5月の草原でナチュラルに風に吹かれる公然わいせつすれすれの野外ロケ。撮影小澤義人さん。あとJCDデザインアワード2009大賞作。審査より前の取材でしたがちゃんと書いときましたから読んでください。本邦紙メディアほぼ初登場。海外の雑誌のほうが早いってどうなのよ。

美術手帖8月号、伊勢神宮。式年遷宮の造営を担当している技師の方へインタビューする機会を得ました。神宮の内部の方(畏れ多くて「中の人」とか言えない)が名前を出して取材に応じてくれるのは珍しいことであり緊張する。取材に行くのにあじとのケガレを持ち込んではならないと思い、暑苦しい色だらけのワードローブから当社比で清らかな感じの服をむりやり探して、潔斎して(ようするにシャワー浴びて)から出かける。もう一つ、さいきん『伊勢神宮』出た井上章一氏インタビュー@京都の修道院日文研。井上さんはいっさいパソコンを使わないのであれらの膨大な文献の整理は付箋貼るだけらしいスゲエ。どっちもおもしろい話が聞けたのですが、どっぷり当事者とウルトラ外野、両極端な取材が続いたので自分の中の風が乱れて立て直しに数日かかってしまった。

半年ぐらい前に買って放ってあった『伊勢神宮の衣食住』をにわか勉強に読んだのですが、いい本でした。元禰宜さんが書いたエッセイで、神職にしかわからないような装束なんかのリアルな話いっぱいで、生活が信仰に直結してるさまが伝わってきて、説教くさいことを一言も言わないけど、自然とお天道様に手を合わす気持ちになる。たいへん博識な方で、データとソースがきちんとしていて、伊東忠太や関野貞なんかも登場する。祭礼に使うお道具がかっちょいい。丸三方という円形の綺麗な三方があるのね。作るのがえらい大変そうな。