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この日だけ7月 9日 木 .


み江さんもちょっと絡んだ東京競馬場本ができましたよ。


一冊丸ごと建築としての東京競馬場。りっぱな本だ。写メですみません。編集フリックスタジオ

前半は設計コンセプトと施工プロセスを図解。図面と写真いぱーい。このへんは境洋人さんが懇切丁寧に書いた。特異なプログラム、競馬開催を続けながらちょっとずつ建て直すっていう聞くだけでややこしい施工計画。施工写真もおもしろい。テクノロジーと気配りのかたまりみたいな延床17万平米。これぞニッポンのゼネコン建築。

後半は「東京競馬場の一日」的な2007年ジャパンカップの日の撮りおろし写真集。新良太さんと小暮洋治さんが撮った。馬中心じゃない競馬場の写真なんて珍しい。レースの写真もあるけど主役はやっぱり建物と人ってところがとても新鮮。そうだよねふだん客が見てる競馬場の風景ってこんなんだよね。ハイソな人たちが頭の5倍ある帽子かぶって着飾って集うんでなく、ど庶民10万人が普段着のままやってきて、一つのものを見ながら心はみんなバラバラっていう、ど庶民のためのスーパーフラットなGT。これぞニッポンの競馬。

ちなみにみ江さんは最後に「ニッポンの競馬場建築」的なエッセイを書きました。日ごろ競馬場でうろうろしてる実感に基づいた徒然ですが、クライアントには好評でよかったです。英訳までついちゃってるよ。混ぜていただいて本当にありがとうございました。松田平田設計のPR本的な本であり残念ながら市販はしていませんが、欲しい人はフリックスタジオに言えば買えます。

この本のために競馬ファン垂涎のバックヤード見学までさせていただいたのはよい思い出です。裁決室(着順を決めるところ)や検量室(レース後に騎手の体重を量るところ)まで入れてもらえて、正直この仕事やっててよかったと思いました。騎手が目の前で下馬してるところや勝負服脱いでうろうろしてるところをミーハー根性丸出しで激写しましたが、ブレブレのろくでもない写真ばかりでした。よほどイレコミがきつかったらしい。


武士沢騎手と伊藤正徳調教師

先月は本の完成記念イベント?として、松田平田の方々に東京競馬場の指定席をご招待していただいて、境さんと新さんとフリックスタジオの小園さんと高木さんと観戦に行きました。松田平田チームがまた馬券うまいうまい。競馬場を知り尽くすってそういうことか。そうなのか。どうなんだ。新さんは馬がパドックから地下馬道を通って馬場に姿を現すその瞬間の挙動だけを双眼鏡で見て選ぶというやり方で、ビギナーなのにけっこう儲けていて、やっぱりこの人の目のよさはちょっとすごいと思ったよ。