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11月 19日 木 | ▲ . |
こんにちはみ江さんです。ひさしぶりです。4ヶ月ぶりです。 4ヶ月も何をしていたかというと、789月は農繁期のようなもので、ちうごくのまほうのおくすり(ただの漢方薬)を投与して近代的自己を消しながらただ生きるために働きました。忙しかったので3ヶ月間競馬に行くのを我慢していたところ病気になり10月は昏々と眠っていました。京都競馬場に毎週通いつめて治しました。やはり生活に祈りが足りないと禍を招きます。 さる14日に京大でとんでもない講演会があり、私もなぜか講演者として招かれました。 テーマ「私の生き方」 女子学生が今後のキャリアを考えるためにOGが自己の経験を語るという会。京大女子学生しか入れない神秘の催し。 出演者はこんな人たちだ。 秋山咲恵さん。コンサル会社に勤めてたけど、ご主人がつくる製品を売る会社を2人で立ち上げて、いま世界シェア2位。かっこいい。 辻淳子さん。理学部を出て研究の仕事をしていたけど、司法試験受けていま弁護士。かっこいい。 岩崎奈緒子さん。寿退社めざしてOLやってたけど、学問をしようと思って大学に入り直して、いま京大博物館教授。かっこいい。 永田紅さん。歌人。若いときから賞とかいろいろもらってる。そんでiCeMS(山中教授とかいるところ)の研究員。かっこいい。 コーディネーターは稲葉カヨ先生。世間の流行に関係なく樹状細胞を研究していたら、時代が彼女に追いついて第一人者になった。かっこいい。 そして私。 女子学生のキャリア支援のための催しなのにキャリアという言葉に関係のない人がひとり混ざっています。「牡丹、バラ、ひまわり、百合、桃、アメフラシ、仲間はずれはどれ」ぐらい自明すぎてクイズにもならない。わりと大々的に宣伝されていたため複数の人から「み江さんあんなところに出るんですね(笑)」と微妙なうすら笑いを浮かべながら言われてつらい。 それでも出ることにしたのは成功者の話よりも失敗談のほうが役に立つかもしれないと思ったからです。土曜の朝からこういう講演を聞きに来るような志の高い女子がうっかり躓いたときに、下を見て安心してくれればいいという親心というか余計なお世話。 講演会はとても楽しかった。他人の持つものと自分の持たないものを肯定するじつに暖かい催しだった。みな話がうまい。とてもうまい。そしてとても魅力的だ。呼んでいただいてよかった。女子だけと言わず男子も聞いたらよかった。こんな講演会は学生のときに聞きたかった。しかし自分が学生だったら決して行かなかった。 女だらけのシンポジウム的なものを何度か経験しましたが、 ・話が簡潔、明快 ・けんかをしない ・持ち時間を守る 総じて後味がきわめてすがすがしい。 |