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この日だけ6月 3日 金 .


その3。

現地に行こうと思ったのは、小暇と小金のある人間が行くべきだと思ったからですが、ちょっとためらったのは、非力で体力なしのみ江さんが役に立つのかということ。ボラバスがいろいろ出てるけど、すぐ満席になってなかなか取れないとも聞く。そんな貴重な席を私が埋めていいのか。私の席を屈強な若い男子に譲るべきではないか。

でもどうやらそうでもないらしいのだ。たとえば家の泥出しなんかも、床下は小柄な人の方が都合がいいし、依頼主にしてみれば見知らぬ人を家に上げるわけだから、女の人が来たほうが安心て面もあるようだ。依頼主の主婦やおばあちゃんが同年代の女性ボラに心を開いて話をしたりすることもあるみたい。河原掃除一つとっても、大勢で作業してると、スコップふるってがすがす進める人と、細かいものを丁寧に拾う人とが自然に出てくる。多様な人がいたほうがいい。人手は圧倒的に足りてないから、自分が行っても役に立たないだろうなんて思わないで、行った方がいい。

2日間現地でアテンドしてくれたのは、今井さんという自身も被災された方だった。宮古で勤めていた施設が流されて、自分の真横まで迫る波から走って逃げた。津波が来てからの生活、心情、私たちに望むこと、まっすぐに話してくれた。この人が添乗してくれたのは何よりだった。

今井さんが言ってたこと。ボランティアに来るのは興味本位でいい。考えるだけじゃなくて行動してくれた方がいいから。写真は遠慮しないで撮っていい。来た人には見たものを伝える義務があるから。がんばれって言われるのは突き放されたようで当惑するけど、がんばりましょうって言ってもらえると励みになる。

2日目は雨で、午前中の作業が中止になり、被害の大きかった陸前高田をバスで見に行くことになった。町がなくなったを通り越して地形が変わっていて、スタジアムの照明が海の中に立っている。今井さんの独断で連れてきてもらった。起きていることを見てほしいと思ったそうだ。だめなのは想像力がないことであって、好奇心があることではない。

実際にやってみて思ったのは、3日ぐらいはやる気まんまんで働ける。でもこれが1週間になったらちょっとしんどくなる。現実的にも、有給1日なら取れても、1週間となるとすごくハードルが上がる。ましてや現地で生活を営みつつ終わりの見えない復興作業を続けるのは、私なら正直むり。だから1日や2日でいいから、みんなで交代でするのがいいと思う。

阪神淡路の反省で、自給できないボランティアは行ってはいけないという認識が広まった。たしかに災害直後の混乱期はそうだ。でも今は周辺には、万全とはいかないけど、食事やお風呂を提供できるところもある。指示系統ができて、ボラセンも整備されてきて、素人が働ける環境が整ってきた。4月ごろに比べると、ボラバスもすごく増えた。自衛隊や警察や消防などのプロが献身的に働いてくれたおかげで、今度は素人がすべき仕事が山盛りある。観光業が大打撃を受けているから、営業しているところには泊まって、食事をして、おみやげを買って、お金を使うのも喜んでもらえる。遠野ふるさと村の人たちも本当によくしてくれた。

人手はいくらあっても足りてない。足手まといになることを気にしている人は、心配要らないと思う。特殊技能がない、長期間行けない、腕力がない、というのは問題ではない。専門知識もコンセプトもなくていい。時間とお金はちょっと要る。あと装備も。

わずか2日間、甚大な被害のごく一部に接したに過ぎませんが、何かの役に立てればと思って、記しておきます。@hajimewbさんがトゥギャってくれてとても助かりました。http://togetter.com/li/142022