で、あなたは建築家のベストパートナーになれますか?
 建築家という職業にとってパートナーの存在は意外に大きいもの。妻の人脈を伝って仕事が舞い込んだり、看板女将となって事務所を切り盛りしてくれたり、見た目より繊細で気の弱い彼らを励ましたりと、商売繁盛のカギを握っているといっても過言ではありません。そこで、未来の建築家たちが夢見る「理想のパートナー」をまとめてみました。
●キャリア派…野心的で自分を高めることに貪欲なタイプの建築家は、つねに異分野からの刺激を求めています。パートナーにも、自分に刺激(と仕事)をもたらしてくれる「よき戦友」であってほしいと望みます。ああ見えてじつはアートとマスコミに弱いので、その方面の女性を選ぶ人多し。
●家族経営派…他人と付き合うよりはひたすら一人でモノを作りつづける、というタイプ。知り合うのは難しいですが、見つけたらひたすらプッシュ。お弁当を差し入れたり、住処を世話したり等生活面での援助が効果的。そして「あなたって天才よ」とささやき続けましょう。こうなったらもう、あなた無しでは生きていけません。これぞ内助の功。
●玉の輿派…この場合、玉の輿に乗るのは男子のほう。将来は‘パパ’のコネを使っておいしい仕事にありつけます。京都ではなぜか「建築家に必要(?)な教養を身につけるため」に通い始めたお茶の教室が出会いの場になる例多し。
●コラボ派…建築家同士のカップル。こういう組み合わせでうまくいくのは、男女ともものすごい建築好きである場合。つまり建築オタクです。職場でも建築、家に帰っても建築。いちばんしあわせなのかもしれません。
●若い建築家たちが求めるパートナーとは?
建築家タイプ 彼の傾向 理想の女性 彼がパートナーに期待すること そんな彼を射止めるには
キャリア派
「お互い高め合う関係」をめざして職業婦人と人生を歩む
ちょっと野心家で勉強熱心、話上手でパーティー大好き 建築以外の分野で活躍。デザイナー・編集者・キュレーター・企業の開発担当など、クリエイティブな響きのする職業が望ましい 交友関係が広がって仕事の機会が増える。妻の知性や仕事にインスパイアされ、自らの建築にも反映される(予定) パーティーや異業種交流会に積極的に参加しましょう。とくにデザイン関連の展覧会や建築家が手がけたお店のオープニングパーティーなどがおすすめ
家族経営派
夫婦で営む設計事務所。夫は設計、妻は経営
建築に打ち込みたい天才肌。やはり世事には疎い 社交性があり顔が広い。しっかり者で知性と教養に富む 気さくなおかみさんとして事務所の看板に。営業が苦手な自分に代わって売り込んでくれる 制作に没頭しがちな彼と出会う機会は少ないですが、これぞと直感する才能に出会ったらひたすらプッシュ。「あなたって天才よ」とささやいて尻を叩き続けることです
玉の輿派
お金持ち令嬢と婿入り同然に結婚
人当たりがよく世渡り上手。なぜか高学歴でハンサム 家柄がよいお金持ち。ゼネコン・工務店・コンサル会社の社長や、芸術家・お家元の令嬢などが望ましい 有力者・財界人・文化人との人脈により仕事の機会に恵まれる。妻の実家のバックアップもありがたい 意外にハイカルチャーに関心が高いのがこのタイプ。茶道・華道・クラシック音楽などの教室やサークルに通って待つべし
コラボ派
建築家同士のカップル。二人で一緒に建築を作る
とにかく建築大好き とにかく建築大好き いつも一緒・趣味も一緒 建築学科に入学するしかありません

*中にはしっかり者で社長令嬢のキャリアウーマンをパートナーにしている恵まれた建築家もいます。
*どのタイプにも共通していえることですが、建築家は、基本的にほめられるのが大好きです。ほめてもほめすぎることはありません。
『VOGUE NIPPON』2002年7月号 p.145