京都市「空き家活用✕まちづくり」モデルプロジェクト公開プレゼンテーション
2015年11月2日(月)、京都市「空き家活用✕まちづくり」モデルプロジェクト公開プレゼンテーションを拝見してきました。「空き家活用✕まちづくり」モデルプロジェクトは昨年からはじまった取り組みで、具体的な空き家を対象に、地域の自治組織などが空き家をどう活用するのかを提案し、提案が認められたら助成金が最大500万円獲得できるという、なかなか夢のあるもの。『空き家の手帖』の制作をしたというのもあり、空き家活用にただならぬ関心があるわれわれぽむ企画ですが、今年は京都市から、モデルプロジェクト募集、および公開プレゼンの宣伝のポスター/チラシの制作を依頼いただいたので、見に行かないわけにはいかないイベントでした。
このイベントでは、提案者がそれぞれ5分でプレゼンテーションをし、7人の審査員との質疑応答をします。事業性、継続性など、現実的な課題についてツッコミが入ります。このあたりは、審査員の“腕”も問われますね。
今年は5組の提案がありました。昨年は空き家活用を事業とする組織や、町家リノベーションを得意とする建築家がたくさん提案に関わっていましたが、今年はそうしたハードの扱いに長けた“プロ集団”はやや影を潜め、ソーシャル系、ソフト寄りの提案が増えておりました。私はわりとハード志向というか、提案が実際にどういった形になるのかを見て納得したいという気持ちがあるので、若干物足りなく感じた次第。
その中で気になったのは「春日学区住民交流施設整備事業」です。御所の南東に広がる春日学区の自治組織による案で、圓通寺というお寺さんが所有する長屋を自治会館と学生向けの貸室に活用するもの。特に和尚さんが「壊して大駐車場などにした方が収益はあがるが、めずらしいつくりなので建物を残せないかというのが発想の源」とおっしゃっていたところにぐっと来ました。圓通寺のその建物、見てみたいです。
終了後は見学者も投票(決定権はないが、参考にされる)。そしてポストイットに各案の〈気に入ったところ〉〈改善して欲しいところ〉を書いて貼り付けます。提案団体が横にいらっしゃるので、その場でお話もできたりします。フラットですね。
いつか提案団体として参加したいと思っておりますので、来年以降も楽しみにしています。