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2月 1日 水 | ▲ . |
先日『大阪人』の連載「オオサカ・インストラクチャー」のための個人的な取材で、水道や防災や高潮対策のことなどを教えてくれる資料館をいくつかめぐりました。 どれも面白くためになったのですが中でも一番びっくりしたのが「津波・高潮ステーション」です。ここは過去に室戸台風やらジェーン台風やらでさんざんな目に遭った大阪の苦闘とその対策を紹介し、防災意識を促そうという施設。コンセプトが明快です。 メインアトラクションは「ダイナキューブ〜津波災害体感シアター〜」です。前方左右の壁と床に投影された挙句に床も振動する臨場感高すぎの映像で津波の恐怖を味わうという「自動車免許教習所ビデオ系」のトラウマシアターです。よくできてます。 しかしいちばんびっくりしたのは「水の都永遠に 毛馬排水機場」というプチ映像です。毛馬排水機場というのは淀川から大川が分岐するところに設置され、大川に流れ込んだ水の一部を淀川に戻すというそれだけの機能を持つ、ものすごく単純なことをするための装置です。しかしその機構は猛烈にものものしい! (しかもたまにしか働かない!) 大阪府・毛馬排水機場の解説より この明快な図のように大阪の高潮対策の要点は、毛馬排水機場で市街地に入る水量をコントロールしつつ、安治川・尻無川・木津川の3つのものものしい水門。(これもたまにしか働かない!)で高潮をせき止める、という仕組みのようです。 建築分野の周辺に十ン年、大阪の構造物に関する連載を3〜4年やってようやく理解したこの構造。荒川の下流が人工的につくられたものだと知ったときや、「白髭防災拠点」を案内してもらったときくらい驚いたのでした。 ----- さんざん放ったらかしの「ぽむ日記」ですが……折角スペースがあるので、こんなふうに、たまには目から落ちたウロコの話を更新しようと思ってます。また飽きるかもしんないけど。 |