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本能寺炎上体験ランド

 数年前、どこかのガラス屋主催の「超耐熱ガラスを使った空間アイデアコンペ」というのに参加しようかと思い、けんちく以外の学生だったらどう考えるか知りたくて、何人かに意見を聞きました。

 当時(今よりは)けんちく学生だったわたしは、「火の実用性と象徴性とを都市公共空間の中でどうのこうの」などと面白くもなんともないことをボソボソ考えていたのですが、彼らは違いました。「僕だったら『本能寺炎上体験ランド』をつくる。」そう言ったのは農学部(専攻・羊)のイシグロさんです。寺を燃やしもちろん等身大信長フィギュアも配し、中にガラスの通路を通して炎と熱を間近で体験するテーマパークだそうで、そのほりのぶゆきを連想させる芸スピリットに感嘆させられたものです。
 またこの人は「異邦人の家」コンペのときは、「異邦人てことは地球人ではない可能性もあるよね。大気圧の違う星の人かもしれないから、気圧をコントロールできる家でないといけない。」と素で言い、その豊かな想像力に感嘆させられたものです。

 なぜこんなことを思い出したかというと、今日、ぽむ企画結成以来8年目にして初めて前向きにコンペ参加について話し合ったからです。しかし、「ダムの底にガラスの箱を沈めた『ダムに沈んだ村体験パーク』」とか、「外からは見えないけど中からは見える『全面ミラーガラス張り公衆トイレ』」といった脳みその腐ったようなアイデアしか出てこず、賞金などほど遠いのでした。本能寺のような一発芸はシロウトさんが考えるから面白いのであって、けんちくコンペに出したらただの変態です。