![]() なるべく everyday 使い方・リンク方法 |
![]() |
▲ . |
いまは取材等で関西にいます。絶賛工事中の水都大阪、安藤忠雄展絶賛開催中のサントリーミュージアム天保山、いつもキラキラ新世界、平成の大修理を控える姫路城ほか。 安藤さんの展覧会「対決。水の都 大阪VSベニス」は取材対象外なのでいろいろコメントしてみます。長さ20mの巨大模型が見どころ。一見大阪の水辺の街並みをそのまま模したものに見えますが、よく見ると現実と違う要素が多々含まれてます。安藤さんのこれまでに構想した未完のプロジェクト群、朝日のツインタワーなど再開発予定の巨大ビル群、大量の桜、ツタで覆われた川沿いのビル……。つまり安藤さんやその他開発者みんなの構想を盛り込んだフィクションなのです。それがあたかも現実のように横たわっているのです。プロジェクトと現実の区別がないと、なぜか既成事実的というか実現性が高く見えるので不思議です。すごい! パリのシテ島を目指してつくられた中之島は、時を経てヴェネチアと対決……。島を中心に外へ拡張するシテ島型と河川軸上に街が展開するヴェネチア型。江戸以前の元の都市構造はおそらくヴェネチア型なので、先祖がえりなのか? ところで出張に出る直前、完全に時機を逸した感じですが、東京都現代美術館で開催されている池田亮司+/ー展を見ました。(体験した限りの)池田モノでは格段に気持ちよかったです。展示空間での人の泳がせ方がすばらしいなあ。 構成の一番のよさは床にタイルカーペットを敷いたことにある気がしました。座れと書いてもおらず美術館なんて場所では地べたに座る慣習もないのにみんな座り込み、壁に寄っかかってしまいます。その様子は流れ星とかプラネタリウム鑑賞のよう。そんな強い磁場を持った環境が、基本的に音と映像でつくられたものである、ということが月並みですが新鮮でした。 4月末にあったMETROでのATAK NIGHT4 Japan Tourのライブもたまたま京都にいたので鑑賞しました。こちらは装置はシンプルですが生音と映像がきれいに同期して床にも振動が伝わってきて、やはり空間いっぱい大変たのしゅうございました。 (*2020年、一部文章に修正を加えました。) |