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こんにちは。みなさんお久しぶりです。とにかく二人そろって更新サボりを決め込んでいたのです。なのにインコミに紹介されもうすぐ10万ヒットだったりします。 ■引っ越しをしました 5年の長きにわたり、風呂なしアパートに住んでいたのですが、この住処に起きる自然災害などが恐ろしくなってきたので引っ越しをしました。どういう災害がおきていたかというと、 という状況で、基本的人権も侵され、キノコ人間になってしまってもオカシクない環境にあったのです。 それでもなぜこれまで引っ越しをしなかったのかというと、ひとつはゴダールの「万事快調」に影響を受け、壁を青と黒に塗ってしまい、出るに出られなかったこと。もうひとつは、働かざるもの食うべからず的な観念にとらわれて「こうしてつましく暮らして自分を戒めてるから」とモラトリアムを正当化していたこと。 まあそれでも食い扶持を確保する目処もついた(というのはまやかしだったということが後に判明)し、少しはまともな環境で暮らしてもよかろう、花折断層がブチ切れて生き埋めになるかもわからんし、と引っ越しに踏み切ったわけです。 そして行き着いた先はオートロック付きのマンション。バブル時代に建てられただけあって、設備にぬかりなし。8年ほど前に友人が暮らしていたマンションなのですが、当時は築浅で広め、お家賃お高めと手の届かない物件でしたが、今は築15年選手ですので礼金タダで家賃もふつう。しかし屋根やら玄関やら化粧直しが施され十分若々しく、大変快適です。 離れてみると以前暮らしていた家のヒドさもよくわかりました。暮らしてる時点では感覚が麻痺して亭主の理不尽にも耐えられたりするのでしょうが、一回別居すると相手の悪いところが見えて関係の修復は不可能になるわけです。羽賀健二さんに向かって「お前は負け組ってことだよ」と救いようのないメールを送りつけた梅宮アンナさんの気持ちがわかります。 ■8月中は古い部屋と新しい部屋と両方借りた中途半端な状態で、今書いたようなことをしみじみとかみしめていたのですが、8月も終わりに近づきさすがに旧居を出て行かねばならなくなったころ、山崎というひとから電話がかかってきました。曰く 「かつらさん、引っ越しするならついでに運んで欲しいものがあるんですけど、しかもそれ、8月30日までに運ばないといけないんですけど、おまけに僕はいそがしいから30日しか開いてないんですけど引っ越しはいつするんですか?」 などと勝手なことを言っていたので手伝ってもらう条件で、一気に引っ越すことにしました。しかし5年も住んでいたので、湿気によりゆがみを生じた本棚や、京大文学部と書いてある謎のテーブルや車のシートなど使っていない家具が大量にあり、まともにゴミ出しをすると途方もないお金がかかります。しかし、横浜市と並び、一貫してリベラルなゴミ収集を実践している京都市には抜け道があるのです。それは、清掃工場に直接ゴミを持っていくということです。この生清掃工場体験が最高におもしろかったのでちょっとレポートします。 ■清掃工場生体験ルポ 左京区の場合、市原という鞍馬と宝ヶ池の間くらいにある山の中にある、新しい清掃工場 に行くことになります。かなりの異形とウワサに聞いてましたが、期待以上のテーマパークぶりに大満足でした。 国道を折れ、清掃工場の方向に車を走らせると、唐突にごつい要塞が専用のアプローチとともに現れます。ディズニーアニメのお姫様が閉じこめられるお城とハヤオアニメの天空の城を足して吉本の書き割りにしてみたようなものをイメージしていただければ大体あっていると思います。専用アプローチの途中、要塞のエントランス手前には橋があり、そのあたりも“城”ぶりがいかんなく表現されています。入り口で待っているのは門番、ではなくて、ツナギのオジサン集団です。彼らに予約番号と、前もって役所で取ってきたマークシートを渡すと、車の重さを量られます。というのも、持ち込みゴミはキロ単位で価格がきまっています。2001年8月末現在で100キロ800円だったと思います。捨て終わった後、また車用体重計に乗って、差し引きで料金を支払う仕組みです。 ゴミ捨て場は体育館くらいの大きさの倉庫のような場所です。周りをコンクリートで固められているので残響が大きく、まるでハリウッド映画のように物々しいムードを醸し出してくれます。両脇に駐車スペースがあるので、後ろ向きに駐車します。すると、後ろのシャッターがこれまた物々しく開き、深い滑り台と、その底にベルトコンベアーの流れる「谷」が現れます。そして、ここにもいるツナギのみなさんが有無をいわさず谷に向かってゴミを突き落としにかかります。これは我々も参加できるので、一緒に突き落とします。 さて、すっきりしたら精算です。100キロ800円とさきほど書きましたが、なんとワタシのゴミは100キロオーバーの126キロで1600円かかってしまいました。でもそれだけの入場料を払う価値のあるテーマパークです。是非右の人にも体験してほしい(というか私がもう一度行きたいんですが)ので、お近くで持ち込みゴミを捨てに行くという方は、ぜひ我々を連れて行って下さい。 (*2020年、一部文章に修正を加えました。) |