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この日だけ4月 6日 金 .
第2回ぽむツアー 1

 新潟に出かけました。目的は伊東豊雄先生の秀作長岡リリックホールの取材です。1日目は右の人が得意とするヤフーオークションで競り落とした青春18きっぷを利用して12時間ほど電車に揺られたのち、こちらで予約した新潟駅前のホテルにチェックインして、駅前をふらふら。「ターミナル駅前=京都駅もしくは梅田といった素人には難しい街」という認識を覆すわかりやすいにぎわいがあり、いくつも並ぶ今ドキなダイニングバーの一軒に入りました。

 魚のソテーやパスタなどが1000円前後、洒落たデザートなども380円。港町な上に米どころ、魚もお酒も安くて美味! こういう余裕のある都市を目にすると、京都の名物に漬け物や懐石をはじめ「加工食品」が多い理由がよくわかります。内陸部で資源が乏しいからこそ、漬け物にしたり諸国から貢がせたり洗練させたり出し惜しみしたりしているわけですね。



ぽむツアー 越後編その1

ただでさえ安い18きっぷをヤフオクでさらに安く買って、新潟ツアーです。当初の目的はわたくしが10年来おっかけをやっている某ピアニストのおっかけでしたが、そのライブ会場というのが伊東とよお先生の長岡リリックホールであったため、いつのまにか旅の目的がホール取材に変わり左の人も参加することになりました。

近畿から越後へのアクセスは悪く、鈍行だとたっぷり12時間かかります。東京から新幹線一本で行けるのとはわけが違います。関西の米がどうもうまくないのは絶対そのせいです。わたしはつねづね味に関しては圧倒的に関西の勝ちだと思っていますが、米だけは断然関東の方がうまいです。東京の人は良い米が食べられることを田中角栄に感謝するがいいです。(ちがう)

とはいえ車窓は海あり雪山あり棚田ありで楽しく、北陸地方の駅弁はうまく、同じ18きっぷの旅でも東海道線とは雲泥の差があります。このあたりの民家はたいがい壁は下見板で、寄棟が多くて、瓦はなぜか藍色でかわいいです。途中下車した直江津では、メインストリートの町並みは亭仔脚、じゃなかった雪国仕様の雁木でした。ようするにデフォルトのアーケードです。とはいえいわゆるアーケードとは異なり、家々がそれぞれ好きなように通路を作っているので、地面の高さがまちまちだったりしてじつは歩きにくいのです。好き勝手だけど統一コードはある、町並みとはそうしたものかもしれません。

新潟駅前はなんだか立川駅前みたいでしたが、そのへんの居酒屋で適当に食った魚も適当に出していた酒も非常にうまかったです。(しかも安い)「新潟はもしかするとすごいところではないか」という気がしてきました。