桂

み江

み江


ぽむ日記
 なるべく everyday
 使い方・リンク方法
ぽむ日記過去ログ
ぽむ日記サーチ
2000年 6月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
この日だけ6月 30日 金 .


 東京地方に比べて関西地方のほうが冷房がきついような気がします。夏になると半袖ではとても外出できません寒くて。今日乗ったJRなんか、降りた瞬間メガネが曇りました。この過剰っぷりや考えなしっぷりはアジアっぽくてほほえましいと言うこともできるのでしょうが、そんなことより寒いです。少し考えてください。

この日だけ6月 29日 木 .
 自動車教習所シミュレーションゲーム『免許を取ろう!』というゲームソフトがあるのですね。現在鋭意登校拒否中の教習所に復活するためにも、スポニチで広告のあったプレゼントに応募してみます。いくつかの教習所にはこれのアーケード版を置いたりしているようですが、できればゲームセンターに置いて下さい。こっそり練習しに行きます。

 そういえば、一年くらい前にゲームブームがぽむの間に訪れていたのですが、最近はすっかり熱も冷めて全然新しいゲームを知りません。面白いゲームがあったら教えてください。当時我々の間で流行っていたのはセガの『クレイジータクシー』です。あれはきっと建築関係者受けは抜群だと思いますが、今でも置いてあるのでしょうか。  



(*2020年、一部文章に修正を加えました。)


 理由あって実家で一週間前に買ったばかりのノートパソコンをもらえることになりました。マシン(を買い換える金)問題がマジで逼迫していたので、思わず友人に電話してしまったほどのうれしさです(バカ)。天は弱い者を見捨てません。

 完全な初心者しかも中年以上にパソコンを教えたことがおありでしょうか。一週間前に実家で父親にパソコンを指導したわけですが、イライラを通り越しておもしろいですよ。「マウスが机の端まで来てしまってこれ以上進めないどうしよう」というお約束のボケをやってくれるのはもちろんですが、それ以前にマウスの持ち方が変です。両手で持つのです。右手で動かして左の人差し指でクリックしています。100回言っても直りません。常識ではちょっと考えられない行為オンパレードで、その自由な発想力には感服させられますってそんなわけないだろ。

この日だけ6月 28日 水 .
 今日は『建築と私』第3回、ゲストには待望の隈研吾登場です。

 『オブジェクトと私』と題して、「建築のオブジェクト性」から逃れること、つまりは建築が環境から浮いてしまうことから逃れる、ということを主題にして進められました。昨日の日記にて「ランドスケープにはファサードが無い」と書いたのですが、よく考えてみれば隈研吾は建築をランドスケープ化しているわけです。脱ケンチク度が高いのです。

 本人もオブジェクト性が低いというか、大柄な割に威圧感もなく、声のトーンもノーマル。高松先生とはベクトルが逆ですね。



(*2020年、一部文章に修正を加えました。)


 『建築と私』隈研吾編を見に行きましたが、立ち見+混み混みに耐えかねて5分で出てきました。隈さんはもっとラージサイズ(物理的に)で、しゃべり方の太い人かと思っていましたが、逆でした。かつて磯崎新を初めて生で見たときと同じ感覚です。先入観に色がつきやすい種類の人たちなのでしょう。

 TBSブリタニカの30男雑誌『pen』が北欧建築家の自宅特集をやっていたので立ち読みましたが、北欧の人は日本が好きですね。日本の人も北欧が好きなはずですが、情報量が少ないせいでどういうところが好きなのかまだあまりよくわかっていないふしがあります。木造同士だしきっといい友達になれると思うのですが。なおこの雑誌は北欧が好きらしく、この一年間に三回も北欧デザイン特集を組んでいる様子です。

この日だけ6月 27日 火 .
 東工大から現在京大の土木に移ってきた中村良夫先生の景観ゼミに(勝手に)おじゃましました。建築史学における鈴木博之先生並に景観という分野では重鎮なのではないかと思います。景観学というジャンルをゼロから築いた人だという話。すごいですね。 

 内容は、中村先生が依頼を受けているとあるプロジェクトに関して、学生が案を作ってきて中村先生が批評するという、ようするに‘設計演習ランドスケープ版’です。といっても普段からこういうばかりしているわけではなく、一人一人の案を直々に見てもらえるというのは特別なことのようです。

 基本的には建築と同じように『プラン・論理的な根拠づけ・プレゼンテーション』という三要素がキモになるようですが、ランドスケープデザインの場合、建築と比べてとんがったデザインが許されない感じがします。なぜか。大きな要因は『ファサードというものがそもそも存在しない』ということではないでしょうか。



(*2020年、一部文章に修正を加えました。)


 好きだった少年ジャンプ感想サイトがいつのまにか最終回を迎えていてさびしい限りです。センスと気配りのナイスガイだったので、けっこう参考にしていたのですが。オレンジ色をパクったわけじゃないですよ。

 ジャンプ批評サイトという変なジャンルを支えているのは主としていまだにジャンプを捨てられない「大きい読者」なので、当然はすに構えた読み方しかできないわけですが、読み続けているということはそれなりの愛情もあるわけで、そのへんのバランス感覚と、距離と愛情を笑いに置き換える技術には見習うべきところがあります。まあ世の常としておもんないやつが大半なんですけど、高いところのレベルは相当のものですよ。これはもうひとりのぽむがよく見ているプロ野球とか競馬のサイトにも言えることで、びっくりするほど芸のある批評をシロウトさんが書いていたりするのです。
 こういうのはやはりファン層の裾野が広いジャンルだから可能なのであって、同じ状況をけんちくに求めるのは甚だ酷なのですが、やっぱりちょっとうらやましいですね。


この日だけ6月 26日 月 .


 今回の選挙についてぽむ的に話し合った結果、最も注目すべきは、「ゴーゴーレッツゴー公共事業」と言っている竹下弟が圧勝した島根2区ということになりました。島根にはまだまだ公共けんちくが建つということです!出雲の覇権をめぐるけんちく家の仁義なき戦いが予想されます。南斗の星(うそ)シンの後に神々の地を制するのは誰でしょう。目が離せなくなってきましたよ。

この日だけ6月 25日 日 .


 投票のため京都に帰りました。東京のおじさんたちと話をすると必ず「京都は共産党が強いんだよねえ」と話題をふられる京都市民なのです。共産党が強いというのは、「うるさい知識人が多い」「生産力の低い人(学生・年寄り・ゲイジツ家)が多い」「都市度が高い」「お上が嫌い」などの理由によるものと思われ、ある意味この地域を端的に表しているような気もします。結局国政だと勝つのは自民なんですけれどもね。あまりよくわかってないので間違ったことを言っていたら教えてください。

 銀座の月光荘(画材屋がやっているギャラリー)で、ニシオ先生の参加する展覧会をみました。トウキョウデビューです。お客の反応は東京でも京都でもあんまり違わないみたいですが仕事の絶対量が違います。ボスだから言うわけじゃないですがなかなかのものを作っていると思うので、早く有名になるかお金持ちになってわれわれに仕事を与えてほしいものです。

この日だけ6月 24日 土 .


 地元のえらい人たちと飲みました。わたしの知らないところで勝手に例のグレグレピアニスト後援会のメンバーに加えられていたのです。これだから田舎は参ります。
 地元のショパコン選手リサイタルを全市的に催そうという相談です。地方の文化事業が立ち上がっていくさまを目の当たりにしたわけですがなんだか選挙運動みたいでした。
 おじさまたちというのは「翔たけ世界へ!」などの大きい言葉を使うのにまったく照れがありません。どの街の総合計画にも一様に「うるおいのあるまち」「創造のまち」などのアバウトなスローガンが掲げられる事情が少しわかりました。
 それから「表面上は夫同士がやるけど、大事なことは妻同士で決める」という政治のやり方は西洋のものと思っていましたが、そうでもないようです。ジャパンの田舎でも、酔っぱらって気炎を上げるおじさんを横目に、こっそりと現実的な話を進めるのは奥様方なのです。
 最近研究の都合上まつりごとのしくみについて少し勉強する必要が出てきて困っていたのですが、書物を読むよりだんぜんためになりました。


この日だけ6月 22日 木 .


 ギャラリー間でやっていた塚本由晴トークショー?に行ってきました。会場のヤングが「ツレは一つも抽選に当たらなかった」などと話していたところをみると、どうも人気講座の一環であるらしいのです。ぼく行けなくなったのでと入場券をくれた塚本研の平林くんどうもありがとう。
 塚本氏は気のいい兄ちゃんで、以前オザケンとか書いたことを少し反省しました。聞き手内藤廣の質問に対し「んーわかりません」を多発していてカッコイイと思いました。

 今さら感想を書くのも気が引けますが、ギャラ間の宮脇檀住宅展。塚本氏が言うように、今のトレンドからすると息苦しいほどのおせっかいなデザインぶりです。だけどセンスが良いので疲れませんでした。完成度の高いデザイン(最初から完結している住宅という意味ではないです念のため)というのはやはり気持ちがいいものです。「手を離す」とか言って薄いというよりゾンザイな建物をつくっている人は見習ってください。



この日だけ6月 21日 水 .


 一日じゅう実家にいました。近所に住む煮え煮えピアニスト(6/12日記参照)が訪ねてきたので、裏の畑できゅうりをもいで味噌をつけて食いつつ昼からビールを飲みました。夜は父親が釣ってきた鮎を食べました。どれだけ田舎かと思われるでしょうが田舎です。優香の出身地あきる野シチーです。東京都です。土地が余って困った地主が経営する本屋ではトウモロコシも売っています。

この日だけ6月 20日 火 .
ぽむツアー その3

 泊まっていた阿佐ヶ谷はいいところでした。近くに祖父母が昔住んでいたので、懐かしい気持ちになりましたよ。

 ぽむ+人形作家の3人で江戸東京たてもの園に行きました。新しく前川國男邸が出来たようです。書斎に自分専用の洗面所をつける前川國男は嫌なやつ疑惑や、小出邸を見る限り堀口捨己は一般認識に反してセンスが……疑惑がむくむくと。有名建築家ものよりも田園調布郊外住宅常盤台写真場の方が、建築シロウトである人形作家に受けていましたが、私も前川國男や堀口捨己の遊びのなさに、やや引き気味に。 

 夜は教養のある兄さん二人にごちそうしてもらいましたが、夜行バスに乗り遅れそうになったので、ごちそうさまも言わないで帰ってしまったことをここにお詫び申し上げます。餃子屋よかったです。   



(*2020年、一部文章に修正を加えました。)


ぽむツアー その3

 ぽむとニシオ先生で江戸東京たてもの園に遠足です。数年前に来たときより確実に建物が増えています。「建造物保存」のことを考えるとヘビーな気持ちになったりするので、ここは「テーマパーク」と割り切って、民家のグッドデザインぶりを楽しむのが正しいありかたです。
 ニシオ先生はけんちくにはシロウトながら、直観が服を着て歩いているような人なので、前川國男について「トイレに黒いタイルを貼る人とは友達になれない」とか、堀口捨巳について「この人には戸川純ちゃんの言う『3%』が無い」などの鋭いツッコミを入れます。個人的には三井家のアホアホお大尽ぶりが楽しかったですね。今で言うところの、野球選手の三億円豪邸という趣です。

 夜は第一回ぽむ企画読者の集い(うそ)です。ぽむの相方が帰ったあと、ガイジンやアーティストやゲイの方のたくさん来る青山のカフェに連れていってもらいました。京都にはこういう雰囲気の店はとてもたくさんあるのですが、それらが全部束になってかかっても足元にも及ばないオシャレさでした。

 *きのうの戸川純発言要旨 「あたしのこと、陶酔しちゃって自分の世界に浸りきってるって見えるかもしれないですけど、『ばっかじゃねえのこいつ』って自分を冷めた目で見ている部分が3%ぐらい、あるんです」



この日だけ6月 19日 月 .
ぽむツアー その2

 ぽむ片割れとともにT工大T研究室に乗り込みました。彼らはとても忙しそうにしており、我々の大学院生観が覆されました。また地方からの来客イコール大学院受験生に間違われることが判明し、これからは気を付けます。

 夜は今回のツアーのメーンイベントであるところの『ゴルゴダ』ライブに行きました。戸川純と三柴理(=江戸蔵)という垂涎のユニットです。元ナゴムギャルはきっとみんな大槻ケンヂのユニット「猫対犬」を見に行っていたので客の大半は戸川純のファン。三柴ファンでもある我々は初期筋肉少女帯の名曲(『キノコパワー』とか『マタンゴ』とか)を純ちゃんが歌ってくれないかなと密かに期待していたけどありませんでした。

 夜は浅草のカプセルホテルに泊まるつもりだったのですが、終電を逃してしまい、隊長の人形作家とともに、今回初めて知り合った社会人(京大出身)の家に押し掛けてしまいました。我々は楽しかったのですが、かけた迷惑は多大なものがあったはずなのでこの場を借りておわびします。 



(*2020年、一部文章に修正を加えました。)


ぽむツアー その2

 ぽむの二人でT工大T研究室にアポなし訪問をしました。ですがわれわれは気が小さいのでなかなか足を踏み入れることができず、しばらく廊下でうろうろしていたので、ただの不審者でした。研究室の人たちはみなとても忙しそうでした。これが東京の学生さんなのですね。京大とはえらい違いです。京大だとどこの研究室でも学生はたいがい茶を飲んだり雑談したりうろうろ歩き回ったりして過ごしているような気配がするのですが間違っていたらごめんなさい。あの有名な図書館を初めて見ましたが、写真で見るより弱そうでした。

 夜は『ゴルゴダ』ライブです。今回の社員旅行(うそ)はわざわざこれを見に来たと言っても過言ではないほどのレアなユニットです。開演は1時間遅れ。ライブ後は執拗なアンコールの拍手。精も根も尽き果てた純ちゃんから絞り取れるだけ絞り取ろうという感じで痛々しく、「東京の人はがまん強いかわりにえげつない」などというどこまで正しいかわからない感想を抱いたりしました。

 一度カプセルホテルというものを体験してみたかったので、今日は浅草にある女性OKの店に泊まる気まんまんでしたが、終電がなくなってしまいました。東京の夜は意外と早いです。仕方なく他のカプセルホテルを入り口から覗いてみたところ、鉄板でオヤジのはってん場だったので、速攻逃げ帰りました。

この日だけ6月 18日 日 .
 「東京に行った時は必ず一本は映画を観る」と、東京出身の知人が言っていたことに影響を受け、最近は自分でもそのようにしています。理由は、一足先に、しかも京都より良い環境で新作を観れること以外に、ほかにやることがない、あるいは他に落ち着く場所がない、という情けない事情もあります。今回は新作というわけではないのですが『オールアバウトマイマザー』見ました。

 最近の渋谷は、まるで80年代の原宿のよう。日曜日の昼間の渋谷が歩行者天国とは知らず、テレビや雑誌のロケや、ギャルや子供やアメリカ人を後目にパルコブックセンターへ。卯月妙子『実録・企画モノ』購入。太田出版の『MANGA EROTICS』連載に100ページ(!)加筆してまとめたもの。強烈な逆境サバイバルぶりです。『萬』増刊号「廃墟の魔力」も購入。軍艦島や九龍城など、“廃墟界のアイドル”のグラビアが掲載されてます。この雑誌で軍艦島について書いている人のHPはカッコイイです。



(*2020年、一部文章に修正を加えました。)


 昨夜は終電がなくなって新宿のまんが喫茶で夜を明かしました。寝るつもりでいたのについ『エリア88』を読みふけり、今さら「フィアットとかサーブは戦闘機メーカーである」などの一銭の得にもならない知識を得たりしていたので、寝られませんでした。男子大学生(の一部)はこのマンガで人格形成をしたらしいことがよくわかりましたが、そんなことをわかっても一銭の得にもなりません。

 ハワイ大学でサンゴを研究している友人が帰国したので、高校時代の同級生たちと会いました。「マクロ(生物学)系の人は自分の研究対象の服を着る」という現象はどうもグローバルなもののようで、ハワイでもみな各自の分野に従って、鳥とか魚の絵がついたTシャツやネクタイを着用しているということです。

この日だけ6月 17日 土 .
ぽむツアー その1

 ぽむ片割れと、我々のボスの人形作家とともに東京にやってきました。『Casa BRUTUS』片手に東京見物と見せかけ、本当の目的はとある素晴らしいライブに行くことだったりします。 

 初日の今日は上野のピカソ展に行きました。国立西洋美術館に行くのは初めてです。常設展の空間が素晴らしいですね。前川國男の東京文化会館もちょっと中に入りましたがイカした内部にノックアウト。今更感動している自分!



(*2020年、一部文章に修正を加えました。)


ぽむツアー その1

 陶芸家と呼ぶと怒る人形作家のニシオ先生とぽむの三人で、東京に行きました。新幹線で昼からビールを飲んだりして、社員旅行気分満点です。お勤めをしたことがないため、みんなどうもこういうのに憧れているふしがあります。

 社員旅行らしく(うそ)まず上野見物です。浪人生時代は現実逃避気分転換によくやってきたものですが、京都にはあんな立派な公園はないので、改めて新鮮です。博覧会で開発されたという共通の歴史を持ちながら、なしくずし的に道路をど真ん中に通されてわけわかんなくなった岡崎公園とはえらい違いです。ついでに同じ設計者でありながら「東京文化会館→音最高 京都会館→音最悪」とホールオタクの知人が評していたのを思い出しました。ピカソはマジで絵が上手でした。

 夜はむかし「追っかけ」をしていた非クラシック系ピアニストD(仮名)が参加するライブに行きました。重い音の出せるマジで上手なピアノ弾きなのでぜひご紹介したいところですが、やっぱりやめておきます。昔の日記を公開するようで気恥ずかしいからです。

この日だけ6月 16日 金 .


 Windowsのシステムが突然致命的に壊れました。なんということでしょう。大切なものはDOSからバックアップとれるから大丈夫なのですが、それにしても面倒です。もよりの“サポートセンター”N氏に電話で助けを求めたら、Winシステムの悪口をいろいろ聞かされました。べつにポリシーがあってWinを使っているわけではないので、これを機に見限ろうかと思いました。

 『olive』休刊するって聞いたんですけど本当ですか。いや読者さんから教えていただいたんですけれども。大人にもなれずいまどきのギャルにもなれなかったら壊れるしかないでしょう。

この日だけ6月 15日 木 .
 昨日の巨人戦では長嶋監督(+桑田)肝入り企画「球音を楽しむ日」第一回が催され、なんだかV9時代のかっこいい巨人(よく知らないけども)に戻ったようですね。しかも強い強い。というか長嶋監督曰くところの‘ベイ’が弱いんですね。まるで横浜大洋ホエールズ時代に戻ったようです。しかも波留選手再び登録抹消(独り言)

 近鉄中村ノリを表紙に据え(!)た野球特集の『Number』最新号ですが、湘南シーレックスに関する記事は必読です。



(*2020年、一部文章に修正を加えました。)


 『造景』6月号ななめ読み。特集、環境・リサイクルのまちづくり。北九州、水俣、野木町早稲田、有数のエコタウンばかりです。インタビュー記事が多いし、あんまりエコくさくないので読みやすいです。
 ほかの記事だってドイツのマルクト(市場広場のこと)やら山東省の歴史的街並みやら“みんな大好き”同潤会アパートやら、けんちくの人ならきっと好きなすてきな建物ばかり。『confort』といい『住宅建築』といい、ほんとうに建築資料研究社はまじめないい雑誌をつくりますね。ですがまちづくり系の書籍・雑誌の例にもれず、装丁が行政おやじの教科書みたいなのが難点です。もう片方のぽむも言うように、そろそろ「まちづくり」というもっさい響きのする言葉から何とかしたほうがいいように思います。


この日だけ6月 14日 水 .
 高松伸教授肝入りの企画『建築と私』第一回が催されました。盛況をきわめていました。といっても、学校の講義なので単位目当て学生も混じっているはず。第一回ゲストは石田敏明だったのですが、講演内容は「最近の自作」。「普通」で、逆に新鮮です。紺のスーツにネクタイという出で立ちも、逆に新鮮です。

 その夜近くのドーナツ屋さんに行ったら、一人の店員さんがこの講演を聴いていたようで、こんなことをしゃべってました。

店員1:「『建築論』ていう授業は半々に担当教官がかわるんだけど、今日から高松伸が担当で、授業のかわりに建築家の講演するんや。」
店員2:「その高松伸って人は何者なん?」
店員1:「いや、世界的に活躍している建築家で、オーラが出ているっていうか・・」



(*2020年、一部文章に修正を加えました。)


 全国で同じものが読めるのかどうかわかりませんが、今日の朝日新聞夕刊『窓』、大爆笑です。電車のつり革をちゃんと握らない男性が多い、という話です。つまり輪全体を握ったり、手首を通したりするということですね。ここまではそのとおりなのですが、この現象の根底には最近の日本人の過度な清潔志向があるというのです。しかも「若い女性の多くはふつうにつり革を握るようだ。変なつかまり方をすると、かえっておしゃれではないと思うらしい」。ぷーーー。何を言っているのでしょうかこの人は。手の大きさと身長に応じていちばん楽なつかまり方をしているだけに決まってるじゃないですか。朝日の記者がオヤジなのは知っていますが、そのうえクルクルパーですか?藤田紘一郎先生小野芳朗先生まで寝言につきあわせて困ったものです。

この日だけ6月 13日 火 .


日本火山学会サイトおもしろいです。とくにQ&Aコーナー。学会系サイトでここまでシロウトさんに奉仕しているやつは見たことがありません。少なくとも建築・土木周辺では。どうやら内部に趣味の人がいますね。しかもやたらと盛況です。有珠山のことはあるにせよ、火山ファンはそんなに多いのでしょうか。すげえマニアックな質問をしている中学生とかがいますが何者ですか。日本建築学会サイトでは絶対無理な企画です。学会員の利害が思いっきり対立しているからです。それにしても小学生男子のペンネームはおもしろいですね。「厚着マン」「バカボン&ゲッチュ−」。真似のできないセンスです。

この日だけ6月 12日 月 .


 幼稚園のときからの知人がショパンコンクールに出ることになりました。友がまたひとつ偉くなったじつと手を見るチキショウと思いながらも一応祝いの言葉を述べようと電話をかけたら、意外にも世界と折り合いが悪い27歳無職煮え煮えダメダメ状態になっていて、「ああ同級生にクズ人間があたしのほかにもいると思うと気が楽になったわ」と変なありがたがられ方をされていやでした。

 この人は最近までパリに住んでいたのですが、帰国してからというものジャパニーズポップスとかアイドルにはまっているらしく「日本はすばらしい。フランスにポップスはない。アイドルはいない。」と言っていました。自分の国が食いものと音楽を両立できる点は自慢してもよいのだと思いました。

この日だけ6月 10日 土 .


 遅ればせながら『建築雑誌』5月号、特集「建築」と「味」。巻頭対談は林望×藤森照信です。ちくまの香りがしますね。ナイス人選です。おもしろくないわけがありません。「腐敗」系と「発酵」系の分類、使えます。時間が経つとダメになるもの、いい味を出すものという分け方です。プラスチックとかガラスは腐敗系です。鉄については藤森先生は判断を留保しています。ほかにオヤジのアイドル田崎真也インタビュー。
 あとはめしのまずくなりそうな話だったので読んでません。こういう企画なのになぜフィールドワーカーに書かせないのでしょう。さもなきゃいっそ全部食品関係者にしてもいいぐらいと思うのですが。

 夜はうちで鍋でした。ゲストのお医者見習いが「人肉はたぶんおいしくない」と言っていたのが印象的でした。手術の際、止血のために切り口を焼いたりするらしいですが、そのときのにおいがあまりおいしそうではないのだそうです。

この日だけ6月 8日 木 .


 以前「クリエイティブの量は限られている」という趣旨で

フランス・イタリア→めしウマイ音楽ダサイ
イギリス・ドイツ→めしマズイ音楽カッコイイ
アメリカ→めしマズイ音楽ダサイ


というようなことを書いたら、「アメリカのクリエイティブは”経済”に集中しているのではないですか」という指摘をいただきました。たしかにそのとおりです。気がつきませんでした。ぽむの頭には「政治」や「経済」などのカテゴリーがすっぽり抜け落ちています。食いものとかマンガとか野球ばかり詰まっているからです。見りゃわかりますね。それでは北朝鮮のクリエイティブは何に集中しているのですか。勉強不足なので誰か教えてください。


この日だけ6月 7日 水 .


打ち掛け姿の「花嫁さん」をきれいだと思ったことのある人、正直に手を上げてください。わたしは残念なことにどうもあの姿をきれいだと思えたためしがありません。顔は白いし口は赤いしヅラかぶってるし、どう見てもあれは「異形の者」です。どちらかというと歌舞伎役者やガングロやおすもうさんに近いと思います。洋装の方がなんぼかマシですがそうすると今度はタキシードを着なくてはならない花婿さんが不様です。あれはいけません。日本男子が着ると鳥です。だとすると「新郎は和装、新婦は洋装」が理想的ということになりますがそんなおかしなことは誰もしませんね。

この日だけ6月 4日 日 .


 『コミックアムール』を買いました。いわゆるレディスコミックです。よほど他に読みたいものがなかったのでしょうか。じつはこの類の本を買うのは初めてです。自分でお金を出したからにはすみずみまで読みます。なかなか丁寧なエロ本です。「AV男優とHしてみませんか」コーナーなど気のきいた企画はあるし、毎ページに小さく載っている読者の投稿小ネタなども芸が細かいし、編集部の真摯な姿勢がうかがえます。
 マンガはとてもゆかいです。「まるで闘牛士になった気分だ」「ふふ 闘牛士は私よ……さあいらっしゃい 怒り狂ったオス牛」一見ありがちな演出ながら「オス牛」のあたりが斬新ですね。こんなのもありますよ。未亡人を調教する中年男。男は末期ガンを宣告されており、ある日自分の息子と未亡人がハメているところを目撃しながら倒れます。「お前を性奴に調教する日々は素晴らしかった そしてそのお前を息子に託せた」「父さん死んじゃダメだ」何でしょうこの会話は。こうなるとコントです。



この日だけ6月 3日 土 .
 数日前のスポーツ新聞で、買い物帰りの阪神の選手が写っていたのだけども、手にしているのはどう見てもパソコンで、時代が変わりつつあるなと思いました。



(*2020年、一部文章に修正を加えました。)


 パスタ(乾麺)の値段は何で決まるのかという話になりました。経験測では値段と味とはそれほど関係ないような気がするからです。話し合いの結果「小麦が浴びている放射能の量」ではないかという結論になりました。つまり500g100円の安売りスパゲティはセシウム豊富ということです。本当かどうかはまったく責任もちません。

この日だけ6月 1日 木 .
 『Casa BRUTUS』特集TOKYOベスト100は、入魂のトーキョー案内ですね。『建築map東京』以降の東京がカバーされた最新情報に、今月の『SD』で特集されたクライン・ダイサムがポップに東京案内しているほか、博学五十嵐太郎さんによる案内、丹下健三氏インタビューなんかもあります。『Casa BRUTUS』、月刊化されるようです。



(*2020年、一部文章に修正を加えました。)


 『木野評論』(マンガ学科で話題の京都精華大学で出している雑誌)31号の座談会「『男』をめざすことをやめた「おとこのこ」たち」で気になった箇所。「男を降りて、女の子から選ばれる受動的な存在になったおとこのこたちが、とても楽に生きている。」若者を取材している女性ライターの発言です。しかも「そういう子のほうがモテるし、たくさんセックスしている」らしいです。当然ですね。「男」にこだわっている男子は頭が固いので年齢関係なくオヤジです。若くてカンのいい女子はオヤジなんか嫌いもしくはバカにするに決まっています。

 『花とみつばち』の安野モヨコ先生も(いちおう作中で)モテない男子に言っていますね。「あたしたちはみつばち。あんたは自分を磨いてみつばちに選ばれる花になれ。」

 だめ押しは『週間朝日』6月9日号の斎藤美奈子。集英社の昆虫&花占いに対し、「男が虫で女が花という構図はいったいいつの時代のものか。作者の水晶玉子はオヤジか?」。
 男子はみんな早くキレイなお花になればいいと思います。



ぽむ日記過去ログ