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この日だけ4月 8日 日 .
第2回ぽむツアー 3

 三日目はみんな大好き!建築ツアーです。まず五十嵐隊長も絶賛の、青木淳による潟博物館遊水館へ。日本建築学会賞受賞の潟博物館は異素材を組み合わせたクラフト的な仕上がりで、学会賞というよりはむしろハンズ大賞が似合うとおもいました。ここは潟の風景がとてもカッコイイです。遊水館は上空からプールを見下ろすことのできる廊下が気持ちいいです。

 つぎに、村野藤吾センセイの天寿園へ。これは次の日に見学した谷村美術館の「ボツ案」を村野センセイの死後になってから建設したものだといいます。花びら型のギャラリーで、西洋建築史で勉強した教会堂の構成的にいうと、いくつものアプスを持ちステンドグラスによって光が落ちる中央集中式のプランです。右の人は「年とるとボケたふりして好き勝手なことできるからいいよな〜。コルビュジェとかも絶対そうだ。」といっていました。油絵の展覧会が行われていましたが、とてもふさわしい感じがしました。中国式の庭園もあります。道楽。



ぽむツアー 越後編その3

昨日よりさらにのろのろ起きて、レンタカーを借りて、越後平野ドライブです。ドライバーは「原付以外運転経験なし+デルタで落ちた女」、ナビゲーターは「すぐ車に酔う+地図の読めない女」。最低の組み合わせです。果たして無事に帰れるのかぽむ!?乞うご期待!

まずは福島潟に行って、Mr.プリンス青木淳さんのビュー福島潟と遊水館を見ました。淳さんはオシャレカッフェーのような緊張を強いるものを作る人と勝手に思い込んでいましたが、安心して鳥を見られる建物だったのでなんだかほっとしました。潟というのはとてもカッコイイですね。でも移築民家で休憩所をつくるのはなんか萎えます。こういうところに脈絡なくボンと建てるのは根無しインターナショナルのほうがいいです。

次は市島邸に行きました。明治期のだだっ広い豪農の邸宅を公開しています。主人の道楽ぶりを示すかわいいデザインの書院なども見られますが、庭などは広いだけにワイルドで、回遊式庭園というよりサファリパークです。どうもお金持ちはゆうめい人のサインをコレクションするようで、勝海舟とか渋沢栄一の書などがたくさんありました。ここの付属売店では「コシヒカリアイス」を買い食いしました。もなかアイスなのですが、皮が米の粉でできていて、もちもちしてうまいのです。すでにぽむの中では「新潟にまずいものなし」が決定です。

最後は天寿園です。楽しいチャイナ庭園ふうテーマパークです。(しかも入場無料)日中友好記念ナントカです。田中角栄のにおいがしますね。サインは中国語ハングル語ロシア語併記でインターナショナル。そしてここには村野藤吾先生のへんな建物があります。ばいーん!((c)ばかけんちく)お花の形をしていて、ファンシーなのにオトコマエです。ここは一般に貸し出しているのかな?うらやましい限りですが、空間が濃ゆいので作品にある程度ワイルドな魅力がないと死にます。

なんとか時間には帰りつくことができましたが、30回ぐらい道を間違えたので実際の距離の2倍は走りました。ナビゲーターはゲロ酔いで青ざめています。唯一の救いは、道がまっすぐで平坦だったことです。関東ローム育ちのわたしの感覚では、平野すなわちマチであり、村といえば山村なのですが、このあたりでは村も思いっきり平野で、田田田田家田田田といったところです。もう少しあとの季節ならばきっと水が張られて一面ぴかぴかして美しいにちがいありません。