ぽむ日記
 なるべく everyday
 使い方・リンク方法
ぽむ日記過去ログ
ぽむ日記サーチ
この日だけ3月 25日 水 .
本屋さんをやります。山崎と一緒にやります。山崎について知りたい場合はこのようにぽむ日記を検索すると良いな。ここを見てもいいけど。

み江はやりません。確定申告の際に私が集めた書籍レシートおよそ10万円相当を見て「そんなに本買ってもったいない」と言い放つ生き物です。そんなみ江が去年自腹で買った本はマンガと競馬本と参考書を抜いたら『ハリー・ポッター』だけだそうです。教え子に英語の『ハリー・ポッター』を読ませるくせに自分は日本語版を読んでいるらしいです。ほんとうにサイテエだ。

それはさておき、いきさつを簡単に書きます。こんど、CKRというスウェーデンの凸凹三人組デザインユニット(若い!そしてなぜか日本好き)が改装デザインするビルが、京都の祇園に登場するのです。

ここには現在『リコルディ』というレストランがこそっと入っています。

『リコルディ』は辻村久信設計で1996年オープンしたもの。京都インテリア店のハシリです。日経アーキテクチュアのインテリア'96(だったかな?)の表紙になるほどですから、居心地が悪すぎて逆に気持ちいいってくらい、極端にフォトジェニックなところです。われわれもけんちくの同級生数人で出かけことがありますが、けんちく学生が勝負デートに使うなど、何か(て何だ?)を象徴するような愉快な場所でした。場所がら同伴ぽいのも見かけます。わたしが愛してやまぬお店の一つです。

食器にもやったらめったら気合いの入ってるお店で、西堀さん共同開発(!)したオリジナルとか、イタリア直輸入のピッカピカグラスとかが出てくるのです。

そういうのを折角集めたんだからみんなに分けて(売って)あげよう!という商い事情により、今度ショップとかギャラリーとか、いろいろ入れた複合ビルにしようとしているのですね。

その‘いろいろ’の中に本屋さんが入ってるのです。ホントはそこを担当するのは故・大島氏だったんですけども、代わりにやることになったのです。

さて、どういうお店にするのかってこともちょっとお話してみます。小規模な書店のむずかしさは趣味に走りすぎて押しつけがましい感じになることです。啓蒙っぽいというか。

そういうのを避けるために、いろんな目利きに本を選んで貰って、逆に私が教えてもらおうかなあと思いました。‘○○さんの選んだ10冊’みたいなコーナーを常駐させるのです。ビル全体と関係するような、デザイン関係の本を並べるのは義務として、それ以外にもちょっと独自コンテンツを作ろうかと。それに大きい本屋さんではないから、冒険がしやすいんじゃないかと。

ここでは例えば、五十嵐隊長とか、山形さんなんかにそのセレクトを頼んでいます。dezain.net主宰の岡田栄造さんにもお願いしています。

さて、この岡田さん、今日山崎とした打ち合わせで、こんなことを言っていたそうです。

『Casa BRUTUS』って、全然‘Casa’のことを扱わなくなっちゃったよね」



(*2020年、一部文章に修正を加えました。)